持ってはいけない感情?
こんにちは。
お越しくださり、ありがとうございます。2018年3月に夫へ腎臓提供した妻のブログです。
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腎臓の提供を決心たときに、ぼんやりとだけど、
もしかしたらこんな感情を持っちゃうのかな、嫌だな、という気持ちがあった。
それは、大事なものを差し出すのだから、
「こうしてくれないと」とか
逆に「そんなことしないでよ」という感情を私が持ってしまうのでは、
という恐れ。
具体的には、「仕事を以前みたいに日付が変わるまでしないでほしい」とか、
「お酒を飲みすぎないでほしい」とか。
そんな普通にはたわいもない気持ちだけど、
移植腎をお腹に抱えている人には、
その腎臓がダメになったら、それは直、致命傷。
透析か移植かという選択を迫られたとき、
そこに迷いは無かったのは本当。
でも、こころのほんの一部分でそんなことがかすめたのも事実。
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そして移植から1年9か月。
夫の仕事がどんどん遅くなってきてる。
立場上、仕方のないことだって頭ではわかってるけど、
命あってでしょ。
もし、体に負担がかかりすぎるなら、辞めたって良いよね、って
話したよね。
そんな感情が行ったり来たり・・・・。
男の人の仕事へのプライド、責任感、
そんなことぐらい、私も理解してる。
でも、やっぱり、命が最優先なんだよ。
一緒に家族を守ろうって決めたよね。
そんな感情がぐるぐるしてる。
でも、言葉にはできない。
軽く、飲みすぎないでよ~
明日は早めに帰ったら。
とかは言えるけど。
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こんななんとなーくネガティブな感情でいた時に、
同じ移植仲間(こんな言葉あるのかしらね?)のもろずみはるかさんの
記事が目に入った。
彼女は、私と逆に、旦那さんから腎臓をもらった、という立場で、
移植を受けた側(レシピエント)で執筆をされている。
うちはレシピエントの夫が、あまり胸の内を開かないタイプなので、
赤裸々に語ってくれるはるかちゃんの記事は、
本当にありがたい。
そんなはるかさんのタイムリーな記事。
そうか、レシピエントはこんな風に、『宝物をお腹に抱えてる』って
思ってくれてるのか、ってちょっと安心した。
夫もとても私を大切にしてくれてるけど、
なんというか、『言葉』がお守りになるってこと、あるよね?
はるかさんのだんなさんは、私のような気持ちは持たれていないみたい。
なかなか、その境地には行けそうもないなあ・・・私。
【はるかさんの素敵な記事はこちら】
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何度も言っているけど、
私は万人に移植がベストな答えだとは思っていません。
その人たちのその時々の関係性、環境、タイミング、
それぞれがうまくかみ合った時に、その人たちなりの答え、というものが
あるはず。
腎臓のご病気で、迷われている方、支えている方、
そんな方に届けばいいなと思っています。