そらまめ君日記~腎臓ドナーとして生きる~

夫へ腎臓提供する妻のブログ。透析患者数が32万人。でも移植の症例は年間たったの1600件。この圧倒的なドナー不足の現状を知る手立てになれば、と思っています。

初めて「ドナーの会」に参加

こんにちは。
お越しくださり、ありがとうございます。夫へ腎臓提供した妻のブログです。
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3月29日に夫へ腎臓の移植手術が行われてから、8か月、

 

その後10月29日に扁桃腺摘出手術。

 

色々あった2018年度ももうカウントダウンに入りました。

心配していただいている、体調ですが、思っていたより早いスピードで時間は流れ、


手術跡もほとんど目立たなくなってきました。

久しぶりに会う方々にも、


「元気?」「おかえり!」とお声掛けいただき、


みなさん、本当に気にかけてくださっているなと感謝ばかりです。

実際、日常生活ではほぼ元に戻り、


普段はほとんど手術のことも忘れています。(笑)

唯一、感じるのはとても疲れやすくなったなあ・・・・ということ。


なんというか、「スタミナが持たなくなった」という感じかな。

そういう時に欲しいのが、同じ体験をした人の情報。 

 

意外と「ドナー(提供する側)」についての情報が乏しく、

 

いつも見ている『メディプレス』というサイトに、

 

「ドナーの会」参加者募集が出ていたので、

 

先日の土曜日、早速参加してきました。f:id:tyokaori:20181205084058j:plain

 

レシピエント(提供される側)の夫も一緒です。

 

この会は、私たち夫婦と同じように、

 

東京女子医大病院で移植手術を受けた人たちが運営されています。

 

ちょっとおっかなびっくり、でかけたのですが、

 

皆さんのなんと明るいこと!

 

ドナーだけでなく、レシピエントの方や、これから移植を受ける方、など、

 

また、年代もさまざまでした。

 

そして今回、

 

なんと移植して「20年!」

という大先輩にお会いできたことは、大きな希望となりました。

 

その他にも、8年、10年、などそれぞれの経験や、

 

今まで健康に過ごしてこられた秘訣など、

 

とても学ぶことが多い会でした。

 

感じたのは、こちらにこうして元気でいらっしゃる方たちは、

 

ご自分の健康管理は当たり前、さらに、

 

こうやって情報を「これから」の方々に一所懸命に共有されている、ということ。

 

さらには、私たちと同じように、3月に移植されたご夫婦(レシピエント:奥様、

 

ドナー:ご主人)もいらしたのですが、

 

奥様はご自身の経験をプロのライターさんとして発信されているんです。

 

そのコラムを拝見して、レシピエントのドナーへの想い、というものが、

 

意外と分かっているようで分かっていなかったかも、ということや、

 

それぞれの立場でやはりいろんな想いがあるな、と再認識しました。

ドナーの会に参加して、もうひとつ私が感じたのは、

 

レシピエントの皆さんほどに、ドナーの立場では発信することが少ない、

 

というか、発信の仕方が難しいということです。

 

手術したからと言って、術後の薬があるわけでもなく、

 

また、検査にしてもレシピエントほどこまめにあるわけでもない。

 

ただ、「健康でいること」がお互いや、家族、周囲に向けての

 

役割なんです。

 

でもだからこそ、なんというかモヤモヤっといた不安感、閉塞感、

 

焦燥感、そういったものがある。

 

私はたぶん、こういうことも今後、「これから」の方々に向けて、

 

発信をやっていきたいんだな、とぼんやり思った道すがらでした。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

 

おまけではないですが(笑)、下記に最新の国内での腎移植数のデータを貼っておきます。

 

 

腎移植実施施設リスト 2017年版(件数) | MediPress腎移植