そらまめ君日記~腎臓ドナーとして生きる~

夫へ腎臓提供する妻のブログ。透析患者数が32万人。でも移植の症例は年間たったの1600件。この圧倒的なドナー不足の現状を知る手立てになれば、と思っています。

グレープフルーツは絶対禁止!!

こんにちは。
お越しくださり、ありがとうございます。夫へ腎臓提供した妻のブログです。
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よく、ご質問いただくことの中に、

 

「食事制限はあるの?」

というものがあります。

 

結論から言うと、

 

 

ほぼ、ありません!!

 

ただ、夫(レシピエント)と私(ドナー)では

 

ちょっとした違いがあります。

 

今回は夫(レシピエント)の場合についてお話しますね。

 

レシピエント(もらった方)は、移植後、

 

一生『免疫抑制剤』というものを服用します。

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移植されてきた腎臓を、体は「異物」とみなし、

 

攻撃してきます。

 

それを阻止するのがこの薬の役目です。

 

そして、薬には必ずデメリットがあり、

 

抑制剤の場合は

 

感染症リスク」が上がる、

 

ということ。

 

 

 

さて、肝心の食生活。

 

移植以外でも免疫抑制剤

 

服用している人は注意しなければならないことがあります。

 

絶対の禁忌は、

 

『グレープフルーツ』!

 

それ以外にも、ゆず、夏ミカン、スウィーティーなど、

 

柑橘系は避けなければなりません。

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なので、どんな柑橘類が含まれているか

 

わかりにくい市販のジュースもダメですね。

 

なぜ避けなければならないかというと、

 

これらに含まれる「フラノマクリン誘導体」

 

というものが、薬の効き目を強くしすぎてしまい、

 

その結果、免疫力が極端に落ちてしまうからです。

 

免疫抑制剤と柑橘類について詳しくはこちら】

http://uromasa.net/Oldsite/UROMASAtop1/yi_liaonopeji_files/薬物相互作用について.pdf

 

 

 

もうひとつ、避けるべきもの。

 

それは移植後半年くらいは、

 

生ものは禁止!!

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これも、やはり感染症予防の観点から。

 

なので、先日の能登旅行は、

 

お刺身などのおいしい地域でしたが、

 

残念ながら夫は別皿に。

 

(代わりの能登牛、とっても美味しそうでしたが!)

 

 

こう書くと、えええええ~~!大変!

 

と思われるかもしれませんが、

 

移植前の食事制限に比べれば雲泥の差。

 

日々の食事、家族みんなが同じものを食べられる幸せ、

 

改めてありがたいなあと思います。